藻浦
もうら朝日と夕日をー望できる絶景の地
海から見る朝日や夕日の美しさは佐渡の大きな魅力です。佐渡の最北端、弾崎灯台のたもとにある藻浦地区は、視界200度くらいが海に囲まれています。その地形の恩恵で、藻浦集落には、日の出と日の入りを同日に同場所で見ることができる絶景スポットがあります。また、暖流と寒流の影響で、ホンダワラ、アラメ、ワカメ、エゴ草など多種多様な海藻の生育に適した地でもあります。集落の名前の通り、四季を通し海岸には海藻が多く打ち寄せます。
- 総人口
- 42名
- 男性人口
- 21名
- 女性人口
- 21名
- 世帯数
- 19世帯
フォトギャラリー@藻浦
藻浦の自然・景観
人気スポット 映画の舞台となった灯台
鷲崎地区の弾崎(はじきざき)にある八角形の灯台で、灯台守夫婦を描いた映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台としても有名です。大正4年12月に、「松島丸」が夜間弾崎沖の岩場に乗り揚げ、30余名の尊い命が失われました。この事故を受け、1919年(大正8年)灯台が設置されました。以来、100年近くも島北部を航行する船舶の安全を守ってきました。平成2年に2代目として現在の灯台へバトンタッチしました。
二ツ亀海水浴場
「二ツ亀」は、2匹の亀がうずくまったような形をしていることから、この名が付けられました。「日本の快水浴場100選」に選ばれ、『ミシュラン・グリーンガイド・ ジャポン』で二つ星として掲載されています。海水の透明度は、佐渡随一誇ります。近くには、SADO二ツ亀ビューホテルhttp://www.sfht.co.jp/や民宿、二ツ亀キャンプ場もあり、島内外から観光客が訪れます。
藻浦の歴史・文化
順徳皇神社
順徳天皇は父、後鳥羽天皇の第3皇子として生を受け、土御門天皇の譲位を受けて14歳で即位。「承久の乱」で父とともに佐渡に流されました。御年24歳。22年の後、46歳で生涯を閉じました。佐渡市の真野御陵に火葬塚が安置されています。墓所は、京都市左京区に所在する大原陵(おおはらみささぎ)。藻浦集落では、島内では他にない順徳皇神社を建立し集落の氏神として現在も集落民の尊崇の場となっています。
古代のロマン 古代石器
弾野遺跡から発掘された石鏃(石の矢じり)や大津浜貝塚から発掘した鹿の角や土器が、個人宅で保管されています。写真は、弾崎付近一帯で拾集した石器です。田中圭一(日本史学者)さんとも親交があった故 田中信さんの功績が偲ばれます。
藻浦のお祭り情報
開村160周年藻浦祭
令和2年10月27日(旧暦9月15日)に、開村160周年藻浦祭が行われました。祭りでは、浅野光子(日本民謡梅若流大師範)さん、小林ノブ子(津軽三味線全国大会優勝)さん、荒芳信(佐渡民謡コンクール優勝)さん、佐藤元海(高校時代まで藻浦集落で暮らした三味線奏者)さんの演奏が披露されました。30年以上続いてきた“大人神輿”が高齢化により、この日で見納めとなりました。最後の大人神輿には、内海府小・中学校の子どもたちによる“子ども神輿”が華を添えました。