真更川
まさらがわ真更川、荒海育ちに味がある
両津港からひたすら海岸道を北上すること42km、眼下に広がる青い海。海抜約90メートルの台地に、真更川集落がある。毎年2月4日の立春には、200年以上受け継がれてきた恒例の百万遍念仏が行われており、老若男女問わず、無病息災等を祈りながら、鐘や太鼓の音に合わせ、歩いたり走ったりする。生活形態は半農半漁、観光業だが、漁場に恵まれ、磯漁が盛んである。また、奥山から湧き出る3つの川に恵まれ、対馬海流とレマン海流が相まって、好漁場として育まれてきた。特産の天然わかめや岩のり、もずく、そして魚介類には定評がある。
- 総人口
- 32名
- 男性人口
- 15名
- 女性人口
- 17名
- 世帯数
- 16件
フォトギャラリー@真更川
真更川のお祭り情報
真更川百万遍念仏
山居の寺で修業した木喰僧の浄厳(じょうごん)が、桜の木で作ったと伝えられている大数珠を使い、大勢で操りながら時計回りに回る節分行事。大昔から毎年2月4日の立春には、住民挙げての参加となり、無病息災を祈りながら、鐘や太鼓の音に合わせて歩いたり、走ったりもする。
かつては近村でも行われていたが、大数珠を使っての百万遍は真更川だけに受け継がれている。
真更川の歴史・文化
光明仏寺(山居の寺)
弾誓(たんぜい)上人により元和6年(1620年)に開基されたと伝えられている。後に天保10年(1839年)頃から浄厳により、浄土宗の布教活動が盛んに行われ、黒姫から真更川の住民にとっては、近くにある山居の池にまつわる伝説とともに、神秘に満ちた霊場であった。
山居の池
池の畔にこの池にまつわる言い伝えが書かれた表示板があり、オオザレの滝の話にも由来する。いろいろな説があるが一説として、昔山居の池に男龍が住んでおり、近くの光明仏寺へ参詣に来る真更川の「おせん」という美しい娘を見そめた。男龍はその後若い男に姿を変えおせんのところへ通った。やがて二人は恋仲となった。ある夜、男の来るのが遅いので外へ出て待っていたが、会いたい気持ちに駆られ、いつしか山居の池まで来てしまった。その時男が現れ、自分はこの池の主であると打ち明けた。おせんはもう男と離れることができない自分を知り、一緒に池の中へ入って行った。と伝わっている。
オオザレの滝
海府大橋が位置する高さが海抜100メート余りあり、その下を流れるオオザレ川の川面まで、約54メートルの深さがある。また、この川は海岸から約50メートルの切り立った断崖の上を流れており、奥山から湧き出る清水を落差約50メートルの滝壺めがけて一気に放水する様は自然の雄大さが感じられる。残念ながら海からしか見えないが、海府北部地域のジオサイトにもなっており、激しい荒波に削られた雄大な海食崖が見られる。
真更川を楽しむ!
魚釣り
好漁場に恵まれており、磯釣りから沖釣りまで可能である。春先から晩秋まで、幅が広く、小さいながらも漁港を有する集落である。
真更川の暮らし
海府大橋
一車線ながら、佐渡一周線主要道路である。他に迂回路はない。