黒姫
くろひめ両津からの玄関口 黒姫大橋とカモメがお出迎え
昭和62年3月に完成した延長約309Mの黒姫大橋。それまでは、大山隧道のトンネルを通って行き来しました。道幅が狭い上に、土砂崩れがたびたび発生し、幾多の苦難がありました。黒姫大橋の橋桁は新潟で製作され、台船で直接運ばれてクレーン船で架橋しました。完成式典では、望みと喜びに満ちた住民の歓喜の声が黒姫の海に響き渡りました。
浦川小学校の校歌4番でも「戴山は輝いて 黒姫大橋麗しく 未来に羽ばたく浦川小学校」と歌われており、地域の宝の一つとなりました。この橋の下には、「鬼の田植え」伝説に由来する大きな岩が沈んでいます。
- 総人口
- 35名
- 男性人口
- 16名
- 女性人口
- 19名
- 世帯数
- 17件
フォトギャラリー@黒姫
黒姫の歴史・文化
佐渡では山本家だけ「鬼も内 福も内」
黒姫の庄屋「山本勘右エ門」の家には、田植えが暴風雨に見舞われたとき、鬼が田植えをして助けてくれたという言い伝えがあります。以後、鬼に感謝して豆まきでは「鬼も内 福も内」と唱えるようになったそうです。この豆まきは、黒姫地区でも山本家と分家の4件だけ。
「鬼も福も同じ、悪い物はいない」という性善説の家訓が記された掛け軸と、升を手に、口に手を入れて笑う鬼の像は、現在黒姫公民館に飾られています。
黒姫を楽しむ!
「鬼の田植え」再現!
今年で2回目の「鬼の田植え」は、虫崎地区の兵庫勝さん、地域おこし協力隊の竹林雅喜さんが中心となり、歌見地区の棚田で行いました。「鬼の田植え」伝説に倣い、今、困っている棚田での田植えを手伝ってくれる鬼を募集して、田植えをしました。田植えを体験することで、美しい棚田と、美味しいお米をたくさんの人に知ってもらいたいとのこと。
コロナ禍の今年は、新潟大学コミュニティデザイン室の皆様、地元の有志、内海府小学校全校児童が参加しました。
黒姫の歴史・文化
椿神社
伊勢の猿田彦神社の流れをくむ神社で、猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀り、カヤの木に刻まれた御神体が安置されています。当社の例祭日は9月9日。社人として古くからお宮の世話をしてきた山本勘右エ門家には「津坡岐(つばき)大明神」の幟(のぼり)があり、同家では椿油を今でも使わないでいるそうです。
黒姫は風の強いところで、航海する船が帆を下ろしたところから、椿神社は「帆下げ神社」とも呼ばれています。
黒姫の自然・景観
水の神 戴山(いただきさん)と巨大杉
戴山の眼下に広がるのが黒姫地区です。戴山から流れてくる水がたくさんある棚田を潤しました。戴山は、水の神を祀り、地域住民の信仰を集めています。黒姫地区の住民は、年に1~2回、奥の院やほこらの参拝に登ります。この周辺は新潟大学演習林となっており、風雪に耐え屈曲したものや12Mを超える古木の杉が林立しています。
地域住民が、参拝道の整備をしています。ぜひ、多くの方に見ていただきたいと思います。
黒姫の暮らし
黒姫漁港 大謀網漁
黒姫漁港では、早朝より、大謀網漁が行われています。マグロやブリなど、たくさんの魚が水揚げされます。里山から生物を育む栄養素をたくさん含んだ水が、川から海へと流れ込む黒姫地区は、これらの恩恵を受け、サザエやシタダミなどがとても大きく育ち、味も格別です。