北鵜島
きたうしま小学児童たちに受け継がれた車田植の唄
両津港から海岸線を約45分北上すると、石堀のトンネルが見えてくる。鉄分を多く含んでいるため、硬くて重い岩質のため当時の掘削作業がいかに大変だったかが想像できる。数億年前の地殻変動によって地表に現れた2億年前の大理石が顔を覗かせている。3つ目のトンネルをくぐったカーブの先に北鵜島集落が見えてくる。生活形態は兼業、専業、観光業だが、外海府の好漁場に恵まれ、沖磯漁が盛んである。昔からあらめの産地としても広く知られており、他にも天然わかめ、もずく等が採れる。また学校跡地付近には7~8世紀頃の製塩遺跡があった。農耕でも約1000年前から受け継がれている田植え神事があり、毎年5月大安の日に「車田植え」が行われている。農業においては既に水田の基盤整備が済んでおり、水稲作付けも盛んである。
- 総人口
- 40名
- 男性人口
- 20名
- 女性人口
- 20名
- 世帯数
- 16件
フォトギャラリー@北鵜島
北鵜島を楽しむ!
魚釣り
佐渡の豊かな海は、「釣り人の楽園」と言われています。北鵜島も人気のスポットで、ヒラマサ、マダイ、クロダイなどの大物が狙えます。
北鵜島の歴史・文化
田植え神事
昭和54年(西暦1979年)2月に重要無形民俗文化財として指定された田植え神事。田植え唄に合わせて3人の早乙女が、田の中心より後ろ周りに下がりながら苗を植える。田は吊り鐘の形をしており、田の神様が中心に植えられた三把苗を目印に天から降りてくると伝えられている。当地の北村家に千年以上、代々伝えられている。全国でも珍しい、豊作を祈る神事である。
井ノ花神社
昔、三左衛門の老人が奥山へ仕事に出かけた時、不思議な神の宴を覗き見た場所に建てられたという伝説が残る神社。その子孫には不思議な透視能力が宿り、昔、行方不明の放牧牛の居場所などを探し当てたと聞いている。
北鵜島神社
大永2年(1522年)能州(現在の石川県、能登半島の大部分)の石動山より勧請されたと伝えられている。(例祭は9月21日)旧称石動権現から他の杜と統合して、改名された。
常楽寺
天正元年(1573)開基。本尊は、延命地蔵菩薩。